発酵料理家たやまさこです。
恵文社で「日本発酵紀行」出版記念イベントの開催を知り、行って参りました。
お話の内容はとてもとても深く、私が発酵舎mammaで大切にしている事が、これでいいんだぁ〜。
近代、人は何をなくしたのか?
私が住む高島には、文化があり、知恵と工夫があります。自然と共に、不便さもあって、考える力が備わっています。
発酵食文化は、その土地土地の暮らし。そして知恵であり、受け継がれてきたモノ・コト。なぜそうなのかが定かでなくても、ずっと受け継がれてきたからと、今でも続けてられている。
きみこさんに教えていただき、漬けている畑漬けも、畑の環境だからあの味に漬かる。蓋を洗う水も違うし、気候も違う。そこにいる微生物も違うから、同じようにはならない。でも同じようになるには?と工夫をするし、それが知恵となっていくんだと思います。
ヒラク君のお話で印象的だったのは「民族の記憶を繋げていく」
そこには、素晴らしい叡智が沢山あって、どんなにA Iが発展しようとも、その叡智は、微生物と生きていく中でとても大切なんだと思います。
「発酵させるとよみがえり、衰退していた土地がよみがえり、分断されていたコミニュティがよみがえり、水と土がよみがえる。
目には見えない菌たちがよく働くと、ばらばらになっていた関係性が結びなおされる。小倉ヒラク」
発酵舎mammaのテーマは「感じる力・考える力・生きる力」です。
滋賀・高島の発酵食文化、暮らしを肌で感じ育ってきたお陰で、ちょっと早いおばあちゃんの知恵(笑)を実際生活の中でやっているようで、mammaに来てくださる方々から、そういうコトに触れたかったんです。とおっしゃっていただいております。
全ては暮らし。小さい頃から、季節を通して「こうするんだよ」と親や地域の方からも教わりました。
今のように、ワークショップなどの学ぶ機会があったはわけでもなく、言い伝えられる中で染みついてきたコト。教えてもらったら必ず次やってみ!とアウトプット。そうやって出来るようになって行きました。
今は便利すぎて、インプットばかりが増えているような気がします。
自分の暮らしに必要なことは何でしょう?
“小倉ヒラクさんのトークイベントに行って参りました。” への2件のフィードバック
初めまして❗
実家は大阪府松原市丹南です。旧姓は田中と言います。もともと大庄屋は近江の国です。近隣の柏原神社(稲荷神社)は白髭神社の系列です。何かご縁があるかと思いまして、私の父親が生前よく鮒寿司を好んでいたことを思い出します。大阪ではデパートで真空パックのスライスしたものが購入出来ます。かしこ
吉村様
鮒鮨お好きで良かったです。臭いイメージがあるようで、敬遠されることも多くて。
スライスの鮒ずしを、昆布だしの椀物に入れると、トロット溶けて、少し酸味のある味で、美味しいです。