発酵料理家たやまさこです。
私が発酵に求めるものは、麹の分解酵素を活かし、短時間で食材を消化されやすくする。
発酵食品の栄養価、消化吸収、様々な微生物の恩恵をいただく。
なので、私が使う発酵調味料は塩麴・醤油麹・甘酒です。
この発酵調味料で消化されやすく旨味をUPさせ、市販のうま味商品を使わず美味しい発酵料理を作ることが出来ます。
あれもこれも発酵料理?麹独特のにおいもない。
それは塩分や糖度の濃度を変える術を知っているからです。
発酵料理教室のお問い合わせをいただきますが、現在は発酵を極めるオンライン講座のみとなっております。自分が整うと美味しいものしか作れない♪発酵が入り口ですが自分を見つめるきっかけにもなる学びでもあります。
私の発酵を取り入れる目的は消化されやすく、栄養素が吸収されることなので。シンプルな発酵調味料で様々なお料理に活用しています。
ちなみに、おから味噌は作りません。廃棄されがちなおからを利用するのは素晴らしいアイディアですが、味噌の栄養を比べると、大豆で作る味噌の方が断然いいです。
そして、おからが完全に分解されているかというと、そうではないそうです(データーお持ちの大学教授から伺いました)
味噌の栄養を求めるのか、手軽に出来る味噌を求めるのか。目的によって選択は自由です。
発酵ブームで、昔にはなかったものがあれこれあれこれ発信されてますが、何のためにそれを作るかの目的がはっきりしていると、作ったけれど使いきれなかった!ことにはなりません。
酢と麹を合わせると、酢の酸PHによって麹の働きは弱ると思います。分解力を活かしたい場合は向かない。
酢に麹の栄養と少し甘みがつくことが目的ならいいと思います。
このように情報をとらえると、分解力なのか味なのか。
自分が何を必要としているかで、作るものが変わってきます。
情報はビジネスです。それに伴い認定の講座がいっぱい!にわかに自称発酵・薬膳・野草スペシャルが増えました。
SNS発信で収入を得てる場合、トレンドを取り入れて集客につなげる努力をするし。
新しいことも考えたくなる、あれとこれを混ぜれば誰もやっていない!とウキウキしますよね。
でもそれは危ういものではないか?考えずに発信するのは怖いなぁ~と思います。
悪気がない行為なんですけどね。
発酵は特に、素材を分解していくので、分解によって有益なものだけではないコト。有害になるものもあるんです。
以前、キムチにキノコを混ぜた試作品を試食をさせてもらったことがあって、その時酔ったような症状に!分解の工程でアセトアルデヒドのような成分出たのかも知れません。
そうなんです!いいものと良いものをかけ合わせたら、いいものになるはずが、違う場合もあるんです。
単純にいいものをかけ合わせたものをSNSで発信されているのを見ると、大丈夫?何故かけ合わせたんだろう?それぞれを取り入れるだけでもいいのにな?って思うことがあります。
誰もやっていない事って、理由があると思います。
一人の人の考えは誰かも思いつてるはず!
例えば塩麴や甘酒・醤油麹の麹を玄米麹や黒麹などに変えるのと、麹に合わせる液体を何かに変えるのは向き不向きがあるはず。
その液体の中の成分も分解するから。
情報を取り入れる前に、その情報発信されている方が、にわかに流行を取り入れていたり、コロコロ肩書を変えていないか?根拠はしっかりあるのか?
情報を受け取る側も、見極める目が大事になってくると感じてます。
良いとされているモノも、摂り方によって薬にも毒にもなります。
自然界は素晴らしいバランスで出来ています。