発酵料理家たやまさこです。
ウグイって魚ご存じですか?
小骨が多くて、猫もまたいで通るってほど、敬遠されがちの川魚で、不味く無いけれど小骨が多すぎて…。
熟鮓にすると、小骨も乳酸菌で柔らかくなるんです。
マキノのたらいち邸さんで、ウグイの処理を一緒にさせていただきました。
ピチピチはねてたウグイを神経シメし、ウロコを綺麗に取って、エラ、内蔵を取ってから、お腹の内側にあある黒い膜も綺麗に洗い落としました。
腐敗部分を全て綺麗にするのは、へしこと同じです。
そしてたっぷりの塩でつけて、重石をして保管。
去年漬けられた、ウグイ熟鮓の樽を見せていただきました。
青カビが綺麗〜。と参加したメンバーさんが(笑)そうです。発酵好きは、この菌の世界が好きなんです。
本漬けの7月が楽しみです。
漬けたら食べる。
なくなる前に漬ける。
暮らしの中で、消費する。
ただ体験したいから漬ける方もいらっしゃいますが、それは深い発酵の世界ドアを開けていない。なんてもったいない!
もし漬けたり作ったりした発酵物がそのままあるなら、その先の暮らしに取り入れてあげてほしい。
どうやって?
まず漬ける前に、自分だけだと多い場合は、一緒に漬ける人を探す。
日々の食事に取り入れたり、お裾分けしたり、お裾分けする人がいなかったら?御自身で食べてください。それが作った責任です。
食べきれないほど作らない。それは食べ物への敬意だと思います。
コロナ感染で世の中が混乱し、これからどうなっていくのか不安もいっぱいありますが、この状況でも変わらない暮らしもあります。
こういう時でも、桜は満開だし、季節自然は巡っています。
たらいち邸さんのそばにある川
青カビも綺麗でした。