発酵料理家たやまさこです。
今年度のひと樽へしこ漬けますよワークショップを、全て終える事が出来ました。ご縁いただきました皆様、ありがとうございます。
次回は早くて11月頃に開催予定です。今期タイミングが合わずの方も、次回ぜひご一緒に♪
今回は4、5人のワークショップにさせていただいたので、お一人お一人に細かくお伝え出来たと思います。
鯖の下処理の仕方は口からエラを通って内臓を突き刺し、ツボ抜きにし、背開きにして、血合いを綺麗にとっていく事。水がかからない工夫などもお伝えして。
塩に漬けて1週間
糠と魚醤(鯖を塩に漬けて出たエキス)の混ぜ方は、そば粉を混ぜる感じで。固さはキュッと握れるくらい。
樽に糠を敷いて、鯖にも糠を詰めて。
糠は劣化していないものを使うのもポイントになります。
一段終わると鷹の爪と麹をパラパラと
糠を敷き詰め、鯖を並べを繰り返し三段。
縄を三つ編みにして、これもコツがあって、紐を平らにして平べったく三つ編みにしていきます。
この縄編みの上に中蓋を置いて、雑菌が入ってこられないようにしています。
中蓋をのせるとこんな感じ
上に樽の重さ同等の重石をのせて、ビニールをかぶせて、10か月開けずそのまま、微生物達が心地よく過ごせるところに置いておきます。
よくどこに置けば良いですか?と質問をいただきますが、ケミカルなものがない所や。雨風が当たらないとか、暑い所は案外大丈夫です。不安がらず、言葉なき微生物達と交信(笑)してみてください。
私達に備わっていた感覚、それは使わなくなると退化してしまいます。情報がありすぎて、考える力、感じる力、今ここを味わう事が少なくなっているような。自然界は素晴らしい日々を私達に降り注いでくれています。
ひと樽で漬けていただく事で、忘れかけた感覚を思い出していただけたら嬉しいです。
へしこに魅力された皆さんが、色んな方にお裾分けされているそうで、少しずつ漬けてみたい方が増えています。
ありがとうございます。
去年ワークショップに参加された方々が、親子でへしこを漬けられていて、たやばーちゃんが考案したへしこなんやって〜と100年後そう語り継がれてると思います(笑)