発酵料理家たやまさこです。
発酵レシピまでの前置き長いです(笑)がお付き合いください。
私たちが住む高島市には、かばたと言って家の中に川が流れていて、そこに鯉を飼って、鍋をつけて残飯を食べさせたり、夏は冷蔵庫代わりにスイカやトマト・ビールもザルの中で冷やされてました。
母方の実家にかばたがあって、小さい頃、おばあちゃんちに遊びに行くと、そこで鯉にエサをやったり、冷えたトマトを食べたりしてました。
漬物や味噌樽も置いてあって、年間通して温度が同じで冷蔵庫のない時代の保存場所♪水の循環のある暮らし。
おばあちゃんちに遊びに行くと、畑でお野菜の収穫のお手伝いをし、今のように品種改良されていないお野菜の味。きゅうりは刺さると痛いくらいトゲトゲガあったり、トマトも酸味と甘みがあったなぁ~。
夏、畑で蜂に刺されたことがあって、おばあちゃんが「ずいきをおって、汁つけとき~」その通りにすると、あら!腫れもなく赤い点だけに~子供心に自然界ってすごいなぁ~と感じた記憶があります。秋冬に収穫できる里芋。ずいき、夏はこんな感じに大きくなって
お盆やお正月など親戚が集まると、かばたの鯉をさばき、鯉のあらい(お造り)と鯉こくが食卓に並んで、おばあちゃんちのお味噌は甘めで、味のアクセントに山椒をふりかけて♪今でも、川魚屋さんで、鯉のあらを見つけると、懐かしく作っています。
そうそう、長女を出産した時、母が母乳が出るようにと、鯉こくと、出産で血が変わった時に食べる、干しずいきの炊いたのを持ってきてくれました。昔は栄養が十分じゃなかったので、いい母乳を出すようにとそういう習慣がありました、今は粗食が進められてますね♪
鯉の栄養を調べると、ほんと理にかなっています。昔の人が何気なくされてきた事は、こうしたらこうなったという経験が人から人へ伝わる、智慧の賜ですね〜。
それでは、鯉こくの作り方
きれいに洗った鯉のアラを、昆布と水と一緒に入れて
弱火で、アクが出てきたらきれいにとって
お好みで豆腐を入れても美味しいです。
お味噌を溶いて、出来上がりです。